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光線力学療法(フォトダイナミックセラピー)によるニキビ治療について

光線力学療法(フォトダイナミックセラピー:PDT)は、
1990年から始まったニキビ治療の新たな方法です。

 

光線を用いてニキビ原因菌を殺菌します。
さらに皮脂腺が破壊されるため、
皮脂の分泌が減ってニキビができにくくなるとされています。

 

皮膚科を受診すると、PDTを勧められることが少なくありません。
ただPDTには注意点もありますし、

 

保険がききませんから治療費も高額になりますので、
慎重な検討が必要です。

 

 

PDTとは?

 

PDTは1980年に癌治療の方法として開発され、
1990年にニキビを初めとする皮膚疾患の治療に用いられるようになりました。
PDTに用いられるのは、次の2つです。

 

  • アミノレブリン酸(ALA)
  • 波長635nmにピークがあるオレンジ色の光

 

ALAは皮脂腺に集まりポルフィリンを作る

 

PDTを行なうにあたり、まずはALAを内服するか、
またはニキビ患部に塗布するかします。

 

ALAは毛穴内部の皮脂腺に集中的に集まる性質があり、
さらに皮脂腺に到達したALAは、ポルフィリンを生成します。

 

ポルフィリンは波長635nmにピークがあるオレンジ色の光を受けると、
活性酸素を発生する性質があります。

 

光を照射すると活性酸素がニキビ原因菌と皮脂腺を破壊する

 

ALAを内服または塗布し、ALAが皮脂腺に十分集まった頃合いを見計らい、
波長635nmの光をニキビ患部に照射します。
すると皮脂腺内でポルフィリンが、大量の活性酸素を発生します。

 

活性酸素は細胞を破壊する作用があります。
それにより皮脂腺内に繁殖するニキビ原因菌が殺菌されます。

 

同時に活性酸素は皮脂腺の細胞自体も破壊します。
それによって細胞がふたたび再生されるまでの一定期間、
皮脂の分泌量が抑えられ、
ニキビの原因となる毛穴つまりが抑制されることになります。

 

 

PDTはクリアライトやクリアタッチと違ってアクネ菌以外も殺菌できる

 

PDTと似た治療法として、PDTより以前から行われていた
「クリアライト」「クリアタッチ」と呼ばれるものがあります。

 

アクネ菌自体がポルフィリンを生成する性質があることから、
波長400nm〜100nmの青色の光を当てることで、
ポルフィリンに活性酸素を発生させ、アクネ菌を殺菌する方法です。

 

ところが青色の光では、肌の奥深いところまで到達することができません。
ですから毛穴の奥にひそむアクネ菌は、この方法では殺菌することができません。

 

そこでより肌の奥深くまで到達する、オレンジ色の光が使われるようになりました。

 

ところがニキビ原因菌はアクネ菌だけではありません。
クリアライト/クリアタッチでは、
アクネ菌以外のニキビ原因菌を殺菌することができないことから、
ALAをもちいてポルフィリンを生成させるPDTが新たに開発されました。

 

さらにALAを用いることにより、
皮脂腺を破壊して皮脂の分泌を抑制することもできるようになりました。

 

ただクリアライト/クリアタッチは、
青色の光がヘモグロビンに吸収される波長を含んでいるため、
ニキビ跡の赤みを消すのにも有効な方法です。

 

 

PDTの実際

 

PDT治療を実際に行う際の流れは、次のようになります。

 

  • 1. 皮膚科へ行き診察を受ける
  • 2. ALAを内服またはニキビ患部に塗布する
  • 3. ALAが皮脂腺に集まるまで1時間〜4時間待つ
  • 4. 光線を15分〜30分照射
  • 5. 20分程度休む
  • 6. 日焼け止めを塗り、メイク
  • 7. 帰宅

 

PDTは2〜3週間のペースで3〜6回程度くり返し行なうことにより、
より効果を発揮するとされています。

 

 

PDTを行なうかどうかは慎重な検討が必要

 

皮膚科を受診すると、多くの医師はPDTを勧めます。
ただしPDTは健康保険がきかない自由診療で、
5回のセットで20万円を超える料金がかかることも珍しくありません。

 

それだけのお金をかけて、PDTでどれだけの効果があるか、
慎重に検討する必要があります。

 

1. 大人ニキビの原因は必ずしも皮脂の過剰分泌ではない

 

大人ニキビの原因は、必ずしも皮脂の過剰分泌ではありません。

 

むしろ肌が乾燥することによって角質が厚くなり、
毛穴がつまりやすくなっていることが、多くの場合原因となっています。

 

また皮脂の過剰分泌も、肌が乾燥することにより、
逆に肌がバリア機能を回復させようとして起こることが多くなります。

 

肌の乾燥をケアするのには化粧品によるケアで十分で、
高額な料金をかける必要はありません。

 

また肌の乾燥が原因でニキビができている人がPDTを行なっても、
ニキビは解消されません。

 

2. 好転反応・副作用がある

 

PDTを行うと、施術後

 

  • 肌の赤みが出る
  • 以前より肌が脂っぽく感じられる
  • ニキビが増える
  • 色素沈着を起こす

 

などのことを起こすことがあります。
いずれも1週間程度で収まるとされますが、
人によってはニキビが悪化したと感じることもありますので注意が必要です。

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